エンジンオーバーホール


誰でも最初は、エンジンをばらして組み立てるのは出来ません。(ねじの1本や2本余るの当たり前! さすがに今はそんなことしませんが・・・)
特にエンジン、ミッションにいたっては、周りが鉄に覆われて、中身がわかりません。
俺は、小学生のころから、エンジンばらしてますが、その頃からの知識で一通りは、整備できます。
また、エンジンの整備、構造、チューニングのやり方の本も、たくさん出ております。
特に、ばらし方や、組み立て方を教えてもらったわけではありませんので、これから書くことに、多少の誤った、組み立て方をしてるかもしれません。
最初は、簡単な2ストエンジンからばらして、次に4ストばらしたほうが、解りやすいと思います。

さて本題に入る前に、エンジンについて、より良い燃焼をさせるには、3つの効率を求めます。
一つ目は、良い混気(キャブレターによる燃料の調整)
二つ目は、良い圧縮(ピストンリングの状態、給排気ポートの状態、バルブタイミングの調整等)
三つ目は、良い着火(プラグ、点火時期、着火電圧等)
の最適化により、エンジンはより強力になります。

今回行ったのは、ピストンリング交換と、給排気ポート研磨です。
最初写真取るの忘れて、途中からの撮影になりましたが、さらさら〜と見てください。

まず最初に作業の邪魔になるシート・タンク等をはずします。



次にキャブレター、ラジエター配管をはずします。(だいぶすっきりなります)



次にカムカバーをはずします。



カムカバーの裏側です。オイル交換をちゃんとしてないと、ここに茶色のスラッジ(汚れカス)が付着してます。
中古で買ったバイクだったので、ちゃんとオイル交換してあるか心配してましたが、問題ないようです。



カムテンショナーを緩めます。キャブのところの出っ張りのところのネジをはずし、
ネジ穴に長いマイナスドライバーで時計回りに廻すとカムチェーンが緩みます。



カムをはずします。カムカバーは対角線にネジをはずさないと、カムが変形することがあるそうです。



タペットカバーは特に油膜が切れて、擦れたあともなく良好です。
カムの軸受けも傷なく問題ありません。



シリンダーヘッドをはずすため、ネジ穴を見ると・・・ なんと6角レンチが必要に、
一応一通りの工具は持ってましたが、この6角のサイズだけ持ってませんでした。
時間も深夜で、他にばらすところがなかったので、ここで一時中断、翌日工具を買いに行くことに・・・



翌日工具を買ってきてシリンダーヘッド外しました。



異常燃焼も無く、多分まともな方です。



ピストン側です。



そして問題の排気ポートです。

こっちは加工前です。五百円玉は大きさの参考にしてください。



加工後です。やたらと大きく削ってもパワーは出ません。こいつは多分削りすぎです。



バルブスプリングシートとバルブステムシールを取り付けます。



そして・・・バルブ取り付けです。
専用工具のバルブスプリングコンプレッサーを作りました。



取り付けです。
なんせ自作工具のため使いにくい、こいつはちゃんとしたの買ったほうが作業がはかどると思います。
新品買っても5000円ぐらいです。


16ヶ所組み付けます。



バルブ組み立て終了後、シリンダーを組みます。



みなさん、エンジン組みつけのオイル何使ってます?
俺は今回、これを使いました。
WAKO'S 組み付けペースト


中身は・・・
なんともいえない色のグリスです。
組み付け時、オイルを使うと、組み立ている間にオイルが切れてしまいますが、
こいつなら、グリス状なんで、エンジンかけるまで、潤滑力が保持されます。
温まったら、溶けて、オイルと混じるので、ぼちぼちエンジン組む方にはお勧めです。



エンジン組んで結果については、12月の日記に書いてるんだけど、パワーダウンでした。
しかし燃費については、良くなったんで、結果は、多分良いのかな?
今度は、シリンダーヘッド面研して圧縮比をあげるチューンをしようかな・・・

最後に、SM(サービスマニュアル)あると便利ですよ。YAHOOオークションでも2000円ぐらいで買えます。
車と比べてバイクのエンジンは、ネジのトルク結構低めなんで、仮締めのつもりで締めても、トルクオーバーする確立が高いです。
きちんとトルクレンチを使って締めましょう。